Microsoftアカウントへのサインインや本人確認の際に、セキュリティコードが届かず困っていませんか。
重要な場面でアクセスできないと、非常に焦りますよね。
本人確認メールが届かない、あるいは過去に設定したセキュリティコードが届かない電話番号のままだったり、sms自体がご自身のスマホで受信できなかったりと、原因はさまざまです。
そもそも認証コードはどこに届くのか、アカウントのコードの確認方法は他に何があるのか、といった基本的な疑問も浮かぶことでしょう。
やっとの思いでコードを入手しても、なぜかコードの入力が進まないという新たな問題に直面することもあります。
最終手段として、リスクを承知でアカウントの2段階認証を無効にするべきか悩む方もいるかもしれません。
この記事では、microsoftのコードが届かないという本人確認コードが届かない状況に陥った際に、問題を切り分けて解決するための原因と対処法を、初心者の方にも分かりやすく網羅的に解説します。
Microsoftのコードが届かない?まず確認すべき原因
- そもそもコードはどこに届く?
- 本人確認メール届かない時のチェック点
- セキュリティコード届かない電話番号の問題
- smsが受信できないスマホのトラブル
- スマホの迷惑メールフォルダも確認しよう
そもそもコードはどこに届く?

Microsoftアカウントのセキュリティコードは、アカウント作成時や設定変更時に登録した「セキュリティ情報」に送信されます。
これは、アカウントの持ち主本人であることを確認するための重要な情報です。
主に、以下のいずれかの連絡先に届きます。
- 連絡用のメールアドレス
- 連絡用の電話番号(SMSまたは自動音声通話)
サインイン画面で本人確認を求められる際、通常は「(登録したメールアドレス)にメールを送信」や「(登録した電話番号の下2桁)にSMSを送信」といった形で、どの連絡先にコードが送られるのかヒントが表示されます。
例えば、「em*****@example.com にメールを送信」と表示されれば、登録したメールアドレスの最初の2文字が「em」であることが分かります。
同様に「******99 にSMSを送信」と表示されれば、電話番号の下2桁が「99」であることが確認できます。
まずはこのヒントを手がかりに、自分が現在利用可能なメールアドレスや電話番号に設定されているかを確認することが第一歩です。
もし、表示されたヒントに全く心当たりがない場合は、登録情報が古くなっているか、登録時に誤って入力した可能性があります。
本人確認メール届かない時のチェック点

コードの送信先がメールアドレスになっているにもかかわらず、メールが届かない場合は、いくつかの原因が考えられます。単純な見落としから設定の問題まで、一つずつ確認していきましょう。
迷惑メールフォルダやその他のフォルダの確認
最も一般的な原因は、認証コードのメールが迷惑メールとして自動的に振り分けられてしまうケースです。
まずは、お使いのメールソフトやWebメールの「迷惑メール」フォルダ、「スパム」フォルダ、あるいは「プロモーション」や「ソーシャル」といったタブの中身を全て確認してください。
Microsoftからのコードは、@accountprotection.microsoft.com
というドメインから送信されます。
この送信元アドレスを検索してみるのも有効な手段です。
受信設定の確認
意図せずMicrosoftからのメールを受信拒否する設定になっている可能性もあります。以下の対応を試みてください。
- 信頼できる差出人(セーフリスト)への登録:
@accountprotection.microsoft.com
を信頼できる差出人として登録することで、以降のメールが正常に受信トレイに届くようになります。設定方法はメールサービスによって異なりますので、お使いのサービスのヘルプ等をご確認ください。 - 受信拒否リストの確認: 誤ってMicrosoft関連のアドレスを受信拒否リストに登録していないか確認し、もし登録されていれば削除します。
メールアドレスの入力ミスや仕様の確認
サインインしようとしているMicrosoftアカウントのメールアドレス自体を間違えて入力している可能性も考えられます。
特に、似たような文字列のエイリアスを複数持っている場合は注意が必要です。
また、代替のメールアドレスとして別のMicrosoftアカウント(@outlook.com, @hotmail.comなど)を登録している場合は、少し特殊な注意点があります。
コードを受け取るために代替アドレスの受信トレイを見ようとサインインすると、元のブラウザでは最初にコードを要求したアカウントから自動的にサインアウトされてしまうことがあります。
このような場合は、ブラウザの「プライベートモード」や「シークレットウィンドウ」機能を使って、2つのアカウントに同時にサインインするとスムーズに確認できます。
原因の可能性 | 確認・対処法 |
迷惑メールフォルダへの振り分け | 各メールサービスの「迷惑メール」や「スパム」フォルダを確認する |
受信拒否設定 | @accountprotection.microsoft.com をセーフリスト(信頼できる差出人)に登録する |
メールアドレスの入力ミス | 表示されるヒント(最初の2文字など)と照らし合わせ、正しいアドレスを入力する |
Microsoftアカウント同士の確認 | ブラウザのプライベートモードを利用して、2つのアカウントに同時にサインインする |
セキュリティコード届かない電話番号の問題

コードの送信先として電話番号を設定しているのにSMSが届かない場合、電話番号そのものや通信環境に問題がある可能性が考えられます。
考えられる主な原因は、登録した電話番号が現在使えない、あるいは入力が間違っているケースです。
サインイン画面に表示される電話番号の下2桁を確認し、現在ご自身が使っている番号と一致しているか確かめてください。
もし異なっている場合は、セキュリティ情報を更新する必要があります。
もう一つの注意点として、VOIP番号の問題が挙げられます。
VOIP番号とは、インターネット回線を利用した電話番号のことで、例えば「050」で始まる番号などが該当します。
Microsoftでは、セキュリティ上の理由から、これらのVOIP番号を確認コードの送信先として利用することを許可していません。
必ず、携帯電話会社が提供するSMSが受信可能な電話番号を登録する必要があります。
この他にも、海外からのSMS受信を拒否する設定を携帯電話会社で申し込んでいる場合、Microsoftからの国際SMSがブロックされてしまうことがあります。
この設定に心当たりがある場合は、一度ご契約の携帯電話会社のサポートに問い合わせてみることをお勧めします。
smsが受信できないスマホのトラブル

登録している電話番号は正しいはずなのにSMSが届かないという場合は、スマートフォン本体の設定や状態が原因となっている可能性があります。
通信状態の確認
まず、基本的なことですが、スマートフォンの電波状態が良好かを確認してください。
電波が弱い場所や、Wi-Fiには接続しているもののモバイルデータ通信がオフになっていると、SMSを受信できないことがあります。
機内モードがオンになっていないかも確認し、一度オンにしてから再度オフにすることで通信状態がリセットされ、受信できる場合があります。
スマートフォンの設定見直し
次に、スマートフォンのメッセージアプリの設定を見直します。
- 不明な差出人からのメッセージをブロックする機能: iPhoneの「不明な差出人をフィルタ」や、Androidの同様の機能がオンになっていると、連絡先に登録されていない番号からのSMSが通常の受信トレイに表示されないことがあります。「不明な差出人」や「スパム」といった別のフォルダに振り分けられていないか確認しましょう。
- SMSの受信拒否設定: 特定の番号やキーワードを含むSMSをブロックする設定をしていないかも確認が必要です。
ストレージ容量やアプリの不具合
スマートフォンのストレージ容量が一杯になっていると、新しいメッセージを受信できなくなることがあります。
不要な写真やアプリを削除して、十分な空き容量を確保してください。
また、メッセージアプリ自体に一時的な不具合が発生している可能性も考えられます。
アプリのキャッシュをクリアしたり、スマートフォン本体を再起動したりすることで問題が解決することもあります。
スマホの迷惑メールフォルダも確認しよう

前述の通り、「本人確認メール届かない時のチェック点」でも触れましたが、メールだけでなくSMSにも迷惑メッセージを振り分ける機能があります。
この機能は、巧妙化するフィッシング詐欺などから利用者を守るために非常に有効ですが、時には必要なメッセージまでブロックしてしまうことがあります。
iPhoneの場合、「設定」アプリから「メッセージ」に進み、「不明な差出人をフィルタ」がオンになっていると、連絡先にない番号からのSMSは「不明な差出人」タブに分類されます。
メインの受信リストには表示されないため、見落としやすいポイントです。
Androidの場合も、標準のメッセージアプリに「スパム/ブロック中」といったフォルダがあります。
キャリアが提供する独自のセキュリティ機能によって、自動的に迷惑SMSと判定されたメッセージがそちらに移動している可能性があります。
Microsoftからのコードは海外の番号から送信される場合があるため、こうしたフィルタ機能に引っかかりやすい傾向にあります。
コードが届かないと感じたら、まずはこれらの専用フォルダをくまなくチェックすることが大切です。
Microsoftのコードが届かない問題の具体的な解決策
- 本人確認コード届かない場合の代替手段
- 正しいコードの入力でも進まない理由
- 別のアカウントのコードの確認方法は?
- アカウントの2段階認証を無効にする手順
- Microsoftのコードが届かない時の最終手段まとめ
本人確認コード届かない場合の代替手段

一つの連絡方法でコードを受け取れない場合でも、Microsoftはいくつか代替手段を用意しています。
諦める前に、これらの方法を試してみてください。
サインイン画面でコードの入力を求められた際に、「別の確認方法を使用する」「コードがありません」「すべての情報が不明」といったリンクが表示されることがあります。
ここが問題解決の入り口となります。
もし、メールアドレス以外に電話番号など、他のセキュリティ情報を登録しているのであれば、「別の確認方法を使用する」を選択することで、その連絡先にコードを送信できます。
全ての登録済みセキュリティ情報(メールアドレスや電話番号)が現在利用できない場合は、「すべての情報が不明」を選択します。
これを進めると、新しいセキュリティ情報を登録する手続きに入ります。
ただし、これには非常に重要な注意点があります。
セキュリティ保護のため、新しい情報を登録してからそれが有効になるまで、30日間の待機期間が必要となるのです。
この30日間は、アカウントの一部の機能へのアクセスが制限される場合があります。
この方法は、他に手段がない場合の最終的な選択肢と考えるべきです。
したがって、日頃から複数の有効なセキュリティ情報を登録しておくことが、いかに重要かが分かります。
正しいコードの入力でも進まない理由

ようやくセキュリティコードを入手できたにもかかわらず、入力してもエラーになったり画面が進まなかったりするケースがあります。
この場合、コード自体ではなく、それ以外の要因に問題がある可能性が高いです。
コードの有効期限切れ
セキュリティコードには、セキュリティを確保するために短い有効期限が設定されています。
コードの要求から入力までに時間がかかりすぎると、期限が切れてしまい無効になります。
また、焦って「コードを再送信」ボタンを複数回クリックしてしまうと、その都度新しいコードが発行されます。
手元には複数のコードが届くことになりますが、有効なのは最後に発行された最新のコードのみです。
古いコードを入力しても認証は通りませんので、必ず一番新しいものを入力するようにしてください。
ブラウザの問題
Webブラウザに保存されているキャッシュやCookieといった古いデータが、認証プロセスを妨害している可能性もあります。
まずは、お使いのブラウザの閲覧履歴データ(キャッシュ、Cookie)を削除してから、もう一度試してみてください。
それでも解決しない場合は、ブラウザの「プライベートブラウジング」や「シークレットモード」を利用するのも非常に有効な手段です。
これは、キャッシュなどの影響を受けないクリーンな状態でページにアクセスできるため、問題の切り分けに役立ちます。
稀に、Microsoftのサーバー側で一時的な障害が発生していることも考えられます。
何を試してもうまくいかない場合は、少し時間を置いてから再度アクセスすると、あっさり解決することもあります。
別のアカウントのコードの確認方法は?

「別のアカウントのコードの確認方法」とは、すなわち「現在サインインできないアカウントの、別の連絡先でコードを受け取る方法」と解釈できます。
これは、事前に複数のセキュリティ情報を登録しておくことで可能になります。
アカウントにサインインできる状態であれば、将来のために連絡先を追加・変更しておくことが強く推奨されます。
- Microsoftアカウントの公式サイトにサインインします。
- 「セキュリティ」セクションに移動し、「高度なセキュリティ オプション」を選択します。
- ここで現在登録されているセキュリティ情報を確認できます。
- 「新しいサインイン方法または確認方法を追加」を選択すると、新しいメールアドレスや電話番号を追加登録できます。
このように、普段から連絡先を2つ以上登録しておくことが、万が一の事態に備える最善の策となります。
例えば、メインのメールアドレスと、携帯電話の番号の両方を登録しておけば、片方が使えなくなっても、もう片方で本人確認が可能です。
ただし、注意点として、アカウントのセキュリティ情報を全て一度に変更・削除しようとすると、アカウントが30日間ロックされる可能性があります。
情報の変更は、一つずつ慎重に行うようにしてください。
アカウントの2段階認証を無効にする手順

2段階認証は、パスワードに加えてセキュリティコードによる確認を必須にすることで、アカウントのセキュリティを飛躍的に向上させる仕組みです。
コードが届かないからといって安易に無効化することは、お勧めできません。
しかし、どうしても他の方法でサインインできず、やむを得ず無効化を検討する場合には、以下の手順で行います。
当然ながら、この操作を行うには、まずアカウントにサインインできる必要があります。
- Microsoftアカウントの「高度なセキュリティ オプション」ページにアクセスします。
- 「追加のセキュリティ」の項目にある「2段階認証」を探します。
- 「無効にする」を選択し、画面の指示に従って操作を完了します。
これを実行すると、以降はパスワードのみでサインインできるようになります。
2段階認証を無効にするデメリット
2段階認証を無効にすることの最大のデメリットは、セキュリティレベルが著しく低下することです。
もしパスワードが何らかの理由で第三者に漏洩してしまった場合、不正アクセスを容易に許してしまいます。
無効化はあくまで最終手段と考え、実行する前に、より強固で推測されにくいパスワードに変更することを強く推奨します。
また、コードの受信問題を解決した上で、Microsoft Authenticatorアプリのような、より安全で便利なパスワードレス認証へ移行することも、根本的な解決策として有効な選択肢と言えるでしょう。