LAVIEのノートパソコンを使用していて、アルファベットキーを押したのに意図せず数字が入力されてしまったり、テンキーが思ったように動作しなかったりしてお困りではありませんか。
これらの現象は、多くの場合NumLock(ナムロック)キーの設定に関連しています。
この記事では、LAVIEパソコンにおけるNumLockキーが何のための機能なのか、その基本的な役割やメリット・デメリット、そして本当に必要かといった疑問にお答えします。
さらに、どうやってNumLockキーをオンにするのか、あるいは解除 どうすればいいのかという具体的な操作方法、NumLockの解除キーがない場合に試せる対処法、解除できない時の確認事項、そして常時ONにしておきたい場合の設定に至るまで、LAVIEのノートパソコンのNumLockに関するあらゆる情報をわかりやすく解説していきます。
LAVIEパソコンにおけるNumLockキーの基礎知識と設定
- NumLockキーは何のための機能?
- LAVIEでNumLockは必要か検討
- NumLock利用のメリット・デメリット
- どうやってNumLockキーをオンにする設定
- LAVIEでNumLockを常時ONにするには
- NumLockランプでの状態識別方法
NumLockキーは何のための機能?

NumLockキーは、主にキーボードのテンキー部分、あるいはノートパソコンの場合は特定キー群の入力モードを切り替えるために備わっています。
このキーを使用することで、限られたキーの数で、数字入力とカーソル移動やその他の特殊機能という、異なる種類の操作を使い分けることが可能になります。
例えば、テンキーが独立して搭載されているデスクトップパソコンのキーボードでは、NumLockがオンの状態であればテンキーは数字(0~9)や小数点、四則演算記号(+, -, *, /)を入力するために機能します。
一方、NumLockをオフにすると、これらのキーは矢印キー(↑, ↓, ←, →)やHome, End, PageUp, PageDownといったカーソル移動キー、Insert, Deleteキーなどとして働くように切り替わります。
LAVIEシリーズのノートパソコン、特にテンキーがキーボードの右側に独立して配置されていないコンパクトなモデルでは、キーボードの一部(多くはJ, K, L, U, I, Oキーなどの周辺)がテンキーの代替として機能するように設計されていることがあります。
これらの機種でNumLockをオンにすると、該当するアルファベットキーなどが数字入力モードに切り替わり、数字を効率的に入力できるようになります。
逆にNumLockがオフの状態では、それらのキーは通常のアルファベット入力や記号入力として機能します。
このように、NumLockキーは特に表計算ソフトでの数値入力や、特定のアプリケーションで数字を多用する際に、作業効率を高めることを目的とした機能と言えるでしょう。
LAVIEでNumLockは必要か検討

LAVIEのパソコンにおいてNumLock機能が必要かどうかは、ユーザーのパソコン利用習慣や作業内容によって大きく異なってきます。
頻繁に数字を入力する作業、例えば会計処理、データ分析、プログラミング、あるいは大量の数値を扱う表計算ソフトの操作などを行うユーザーにとっては、NumLock機能は非常に便利なものとなり得ます。
特にテンキーが搭載されているモデルや、ノートパソコンでもNumLockをオンにすることで効率的に数字入力ができる機種の場合、作業効率の向上に貢献するでしょう。
一方で、文章作成がメインで数字入力の頻度が低いユーザーや、テンキーをカーソル移動キーとして主に利用したいユーザーにとっては、NumLockが常にオンである必要性は低いかもしれません。
むしろ、意図せずにNumLockがオンになってしまい、アルファベットを入力しようとしたら数字が入力されるといった誤操作の原因になることも考えられます。
小型のノートパソコンで、独立したテンキーがなく、NumLockをオンにすると一部のアルファベットキーが数字入力に切り替わるタイプの場合、この機能を普段使わないユーザーにとっては、オフの状態が標準である方が混乱が少ないでしょう。
したがって、LAVIEでNumLockが必要かどうかは一概には言えません。
ご自身の使い方を振り返り、数字入力の頻度や快適さを考慮して、NumLock機能のオン・オフを意識的に使い分けるか、あるいはどちらかの状態に固定しておくかを判断するのが良いと考えられます。
NumLock利用のメリット・デメリット

NumLock機能の利用には、いくつかのメリットとデメリットが存在します。
これらを理解しておくことで、より効果的にNumLockを活用したり、不要なトラブルを避けたりすることにつながります。
メリット
- 効率的な数字入力:NumLockをオンにすることで、特にテンキーが備わっているキーボードでは、電卓のような配列で迅速かつ正確に数字を入力できます。これは、経理作業やデータ入力業務など、大量の数値を扱う際に大きな利点となります。ノートパソコンでも、一部キーがテンキーとして機能する機種では、この恩恵を受けることが可能です。
- キーボードスペースの有効活用(ノートPC):小型のノートパソコンでは、物理的なスペースの制約から独立したテンキーを搭載できない場合があります。このような機種でNumLock機能を活用し、一部のアルファベットキーを数字入力用に切り替えることで、限られたキーボード面積を有効に活用できます。
デメリット
- 意図しない入力モードの切り替え:NumLockキーの存在や状態を意識していないと、誤って押してしまい、入力モードが意図せず切り替わってしまうことがあります。特にノートパソコンで、アルファベットキーが数字入力に変わってしまうと、タイピングミスが頻発し、作業効率が低下する原因となります。
- 混乱を招く可能性:NumLockの状態(オンかオフか)が視覚的に分かりにくい機種の場合、現在の入力モードがどちらになっているのかユーザーが混乱することがあります。特にNumLockランプがない、または目立たないノートパソコンでは、この問題が起きやすいでしょう。
- テンキーの代替機能が使えない:NumLockがオンの状態では、テンキーは数字入力専用となるため、オフの時に利用できるカーソル移動キー(矢印キー、Home、Endなど)としての機能は使えません。これらの機能をテンキーで利用したい場合は、NumLockをオフに切り替える手間が発生します。
これらのメリットとデメリットを踏まえ、ご自身の作業内容や好みに合わせてNumLock機能の利用方法を調整することが大切です。
どうやってNumLockキーをオンにする設定

LAVIEのパソコンでNumLockキーをオンにする設定は、通常非常に簡単です。
多くの機種では、キーボード上に専用の「NumLock」キー(または「NumLk」「NmLk」などと表記されていることもあります)が配置されています。
専用のNumLockキーがある場合
キーボードの右上、特にテンキーが搭載されているモデルではテンキーの左上あたりに「NumLock」と書かれたキーがあるか確認してください。
このキーを一度押すことで、NumLock機能がオンになります。
もう一度押すとオフに切り替わるトグル動作が一般的です。
NumLockがオンになると、多くの場合、キーボード上または本体のどこかにあるNumLockランプが点灯し、状態を視覚的に示してくれます。
Fnキーとの組み合わせが必要な場合
一部のLAVIEノートパソコン、特にコンパクトなモデルでは、キーの数を減らすために「NumLock」機能が他のキーと兼用になっていることがあります。
このような場合、「Fn」(ファンクション)キーを押しながら、NumLock機能が割り当てられた特定のキー(例えば、「ScrLk」キーや「Insert」キー、「F11」キーなど、機種によって異なります)を同時に押すことで、NumLockのオン・オフを切り替えます。
どのキーとの組み合わせかは、キーの印字(しばしば「Fn」キーと同じ色で「NumLk」などと小さく書かれています)で確認できることが多いです。
NumLockの状態確認
NumLockをオンにした際、正しく機能が有効になったかは、実際にテンキー部分や割り当てられたキーで数字が入力できるか試すことで確認できます。
また、前述の通り、NumLockランプが点灯するかどうかも重要な判断基準となります。
もし特定のキーの組み合わせが不明な場合は、お使いのLAVIEの取扱説明書を参照するか、NECの公式サイトで機種ごとの情報を確認することをおすすめします。
LAVIEでNumLockを常時ONにするには

LAVIEのパソコンでNumLockを常にONの状態にしておきたい場合、いくつかの方法や考慮点があります。
まず、多くのWindowsパソコンでは、パソコンをシャットダウン(または再起動)する際のNumLockの状態が、次回の起動時にも保持されるように設計されています。
したがって、NumLockをオンにした状態でパソコンを終了させれば、次に起動した際もNumLockがオンのままになっていることが期待できます。
これは特別な設定をせずとも利用できる最も簡単な方法です。
しかし、この挙動はBIOS(UEFIファームウェア)の設定やOSのバージョン、あるいは特定のドライバーによって影響を受けることがあります。
もし毎回NumLockの状態がリセットされてしまう場合は、以下の点を確認してみると良いでしょう。
BIOS(UEFIファームウェア)設定の確認
一部のパソコンでは、BIOS設定画面内に起動時のNumLock状態を指定する項目が存在することがあります。
パソコンの起動直後(メーカーロゴが表示されている間など)に特定のキー(例:F2キー、Deleteキーなど。
機種により異なります)を押してBIOS設定画面に入り、「Boot」や「Advanced」といったメニューの中に「NumLock Status」やそれに類する項目がないか探してみてください。
もしあれば、これを「On」や「Enabled」に設定することで、OS起動前からNumLockを有効にできます。
ただし、BIOS設定の変更はパソコンの動作に影響を与える可能性があるため、慎重に行う必要があります。
不明な場合は、無理に変更しない方が賢明です。
レジストリ編集(上級者向け)
Windowsのレジストリを編集することで、ログイン画面やログイン後のNumLock状態を制御する方法も存在しますが、レジストリの操作は誤るとシステムに深刻な問題を引き起こす可能性があるため、専門的な知識がない場合は推奨されません。
安易な編集は避けるべきです。
スクリーンキーボードの設定(限定的)
WindowsのスクリーンキーボードではNumLockの状態を切り替えられますが、これが物理キーボードの常時ON設定に直接的に永続的な影響を与えるわけではありません。
現実的な対応としては、まず「シャットダウン時にNumLockをオンにしておく」方法を試し、それでうまくいかない場合にBIOS設定を確認する、という流れが良いでしょう。
常にNumLockがオンであることを確実に保証する万能な設定は機種や環境に依存するため、ご自身の環境で試してみることが大切です。
NumLockランプでの状態識別方法

LAVIEのパソコンでNumLock機能が現在オンになっているかオフになっているかを識別する最も一般的な方法は、NumLockランプ(インジケーターライト)を確認することです。
NumLockランプの位置と表示
多くのLAVIEノートパソコンやデスクトップパソコン用のキーボードには、NumLockの状態を示す小さなLEDランプが搭載されています。
このランプの位置は機種によって異なりますが、一般的には以下の場所にあります。
- NumLockキー自体の上または隣接する場所: NumLockキーにランプが内蔵されているか、すぐ近くに配置されていることが多いです。
- キーボードの右上隅: CapsLockランプやScrollLockランプなど、他の状態表示ランプと一緒に並んでいることがあります。
- パソコン本体の前面または側面: ノートパソコンの場合、電源ランプやバッテリーランプなどと共に、本体の分かりやすい位置に配置されていることもあります。
NumLock機能がオンの場合、このNumLockランプが点灯します。逆に、NumLock機能がオフの場合はランプが消灯します。
このランプの表示を確認することで、現在のキーボードの入力モードを一目で把握できます。
ランプがない、または見つけにくい場合
一部のコンパクトなノートパソコンや特定のデザインのキーボードでは、物理的なNumLockランプが搭載されていない、あるいは非常に小さくて見つけにくいことがあります。
そのような場合は、以下の方法でNumLockの状態を推測または確認できます。
- 実際にキーを入力してみる:テンキー部分(またはNumLockによって数字入力に切り替わるアルファベットキー)を押してみて、数字が入力されるか、それともカーソル移動などの別の機能が働くかで判断します。
- スクリーンキーボードを利用する:Windowsの標準機能であるスクリーンキーボードを起動すると、画面上に表示されるキーボードでNumLockキーの状態(押されているか否か)が視覚的に示されることがあります。これにより、現在のNumLockモードを確認できます。
- OSの通知領域(タスクトレイ)のアイコン:一部のキーボードユーティリティソフトやドライバーによっては、NumLockの状態をタスクトレイのアイコンで表示するものもあります。
NumLockランプは直感的に状態を把握できる便利な機能ですが、もしランプが見当たらない場合でも、他の方法で確認できることを覚えておくと良いでしょう。
LAVIEパソコンのNumLockトラブル解決ガイド
- NumLockの解除 どうすればいいか解説
- NumLock解除キーがない場合の対処法
- NumLockが解除できない時のチェック点
- スクリーンキーボードでのNumLock操作
NumLockの解除をどうすればいいか解説

LAVIEのパソコンで、意図せずにNumLockがオンになってしまい、アルファベットキーを押すと数字が入力されるなどの状況になった場合、NumLockを解除(オフに)する必要があります。
解除方法はNumLockをオンにする際と同様の手順で行うことが一般的です。
専用のNumLockキーで解除
キーボードに「NumLock」(または「NumLk」など)と表記された専用キーがある場合は、そのキーを一度押すだけでNumLockの状態が切り替わります。
NumLockがオン(ランプ点灯)であればオフ(ランプ消灯)に、オフであればオンになります。これが最も基本的な解除方法です。
Fnキーとの組み合わせで解除
ノートパソコン、特に小型の機種では、「Fn」キーと他の特定のキー(例:F11キー、Insertキー、ScrLkキーなど、機種により異なるキーが割り当てられています)を同時に押すことでNumLockのオン・オフを切り替える仕組みになっていることが多いです。
キーボードの印字を確認し、NumLock機能を示すマーク(多くは「Fn」キーの色と同じか、枠で囲まれています)があるキーを探して、「Fn」キーと一緒に押してみてください。
解除できたかの確認
NumLockが正しく解除されたかどうかは、以下の方法で確認できます。
- NumLockランプの消灯: NumLockランプが搭載されている機種であれば、ランプが消灯したことを確認します。
- 文字入力のテスト: NumLockがオンの時に数字入力に切り替わっていたアルファベットキー(例:U, I, O, J, K, Lなど)を押してみて、正しくアルファベットが入力されるかを確認します。
- テンキーの動作確認(テンキー付きモデル): 独立したテンキーがあるモデルの場合、NumLockオフ時にテンキーが矢印キーなどとして機能するかを確認します。
もしこれらの操作でNumLockが解除できない場合は、NumLockキー自体の物理的な故障や、ソフトウェア的な問題が考えられます。
次の「NumLock解除キーがない場合の対処法」や「NumLockが解除できない時のチェック点」の項目も参考にしてみてください。
NumLock解除キーがない場合の対処法

LAVIEの一部のノートパソコンでは、キーボード上に明確な「NumLock」という名前の専用キーが見当たらないことがあります。
しかし、そのような機種でもNumLock機能を制御する方法は用意されていることがほとんどです。
Fnキーと機能キーの組み合わせを確認する
最も一般的なのは、前述の通り「Fn」キーと、他の何らかの機能が割り当てられたキー(ファンクションキー列のF1~F12のいずれかや、Insertキー、Deleteキー、ScrollLock(ScrLk)キーなど)との組み合わせでNumLock機能のオン・オフを切り替える方式です。
キーボードのキーキャップに、「NumLock」や「NmLk」、「鍵マークに数字の1」のようなアイコンが小さく印字されていないか丁寧に確認してください。
多くの場合、「Fn」キーの文字色と同じ色で示されていたり、枠で囲まれていたりします。
該当するキーを見つけたら、「Fn」キーを押しながらそのキーを押すことで、NumLockの状態が切り替わるか試してみてください。
スクリーンキーボードを利用する
物理的なNumLockキーが見つからない、またはFnキーの組み合わせが不明な場合、Windowsに標準搭載されている「スクリーンキーボード」を利用してNumLockを解除(またはオンに)する方法が有効です。
- スクリーンキーボードの起動: Windowsのスタートメニューの検索ボックスに「スクリーンキーボード」と入力して検索し、表示されたアプリを起動します。
- オプション設定: スクリーンキーボードが表示されたら、その中にある「オプション」キー(または「Options」)をクリックします。
- テンキーの有効化: オプションのダイアログボックスが開くので、「テンキーを有効にする」という項目にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
- NumLockキーの操作: スクリーンキーボードにテンキー部分が表示され、その中に「NumLock」または「nlk」といったキーが現れます。このキーをクリックすることで、NumLockの状態を切り替えることができます。NumLockがオンであればオフに、オフであればオンになります。
取扱説明書やメーカーサイトで確認
機種によってキーの割り当ては多様なため、お使いのLAVIEの正確な型番を調べ、NECの公式サイトで製品マニュアル(取扱説明書)を参照するのが最も確実な方法です。
マニュアルには、キーボードの各キーの機能や特殊な操作方法が記載されています。
これらの方法を試すことで、専用のNumLockキーが見当たらない機種でも、多くの場合NumLockの状態を制御することが可能です。
NumLockが解除できない時のチェック点

NumLockキーを押したり、Fnキーとの組み合わせを試したりしてもNumLockの状態が切り替わらない、あるいは解除できない場合には、いくつかの原因が考えられます。
以下の点を順に確認してみてください。
1. マウスキー機能が有効になっていないか
Windowsの「簡単操作」機能の一つに「マウスキー機能」があります。
この機能が有効になっていると、テンキーをマウスカーソルの移動に使用する設定となり、NumLockがオンの状態でもテンキーから数字が入力できなくなることがあります。
- 確認・解除方法 (Windows 10/11 の例):
- 「スタート」メニューから「設定」を開きます。
- 「簡単操作」(または「アクセシビリティ」)を選択します。
- 左側のメニューから「マウス」を選択します。
- 「マウスをキーパッドで操作する」(または「テンキーを使用してマウスポインターを移動する」)のスイッチがオンになっていれば、これをオフにしてみてください。
この設定を変更後、再度NumLockキーで数字入力ができるか、またはNumLockを解除できるか確認します。
2. ソフトウェアやドライバーの問題
まれに、キーボードドライバーや常駐している他のソフトウェアとの競合、あるいはシステムの一時的な不具合によって、NumLockキーの反応が悪くなったり、機能しなくなったりすることがあります。
- 対処法:
- パソコンの再起動: まずはパソコンを再起動してみることで、一時的なソフトウェアの問題が解消される場合があります。
- キーボードドライバーの更新または再インストール: デバイスマネージャーからキーボードドライバーの状態を確認し、必要であれば更新または一度削除してから再認識させてみることも有効です。「スタート」を右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択。「キーボード」の項目を展開し、該当するドライバーを右クリックして操作します。ただし、操作には注意が必要です。
- パソコンの再起動: まずはパソコンを再起動してみることで、一時的なソフトウェアの問題が解消される場合があります。
3. 物理的なキーの故障
NumLockキー自体や、Fnキーとの組み合わせで使用する特定のキーが物理的に故障している可能性も考えられます。
特定のキーだけが反応しない、押した感触がおかしいといった場合は、この可能性を疑います。
この場合、スクリーンキーボードでNumLockの操作が可能であれば、物理キーの問題である可能性が高まります。物理的な故障が疑われる場合は、修理が必要になることもあります。
4. BIOS設定の確認
前述の通り、一部の機種ではBIOS設定でNumLockの挙動が制御されていることがあります。
意図しない設定になっていないか確認することも一つの手ですが、BIOSの操作は慎重に行う必要があります。
5. 外部キーボードの影響(ノートパソコンに外部キーボード接続時)
ノートパソコンにUSBなどで外部キーボードを接続して使用している場合、外部キーボード側のNumLock設定が影響を与えることがあります。
外部キーボードを取り外して、ノートパソコン本体のキーボードだけでNumLockの状態が変化するか確認してみてください。
これらのチェックポイントを確認しても問題が解決しない場合は、NECのサポートに問い合わせるか、専門の修理業者に相談することを検討しましょう。
スクリーンキーボードでのNumLock操作

物理的なNumLockキーが見当たらない、故障している、あるいは何らかの理由でNumLockの状態をキーボードから直接変更できない場合に非常に役立つのが、Windowsに標準搭載されている「スクリーンキーボード」です。
これを利用すれば、画面上に表示された仮想キーボードを通じてNumLockのオン・オフを切り替えることができます。
以下に、Windows 10およびWindows 11での一般的な操作手順を示します。
スクリーンキーボードの起動方法
- スタートメニューから検索: タスクバーにある「スタート」ボタンをクリックし、検索ボックス(または検索アイコンをクリック後)に「スクリーンキーボード」と入力します。検索結果に表示された「スクリーンキーボード」アプリをクリックして起動します。
- 「設定」から起動 (Windows 10): 「スタート」→「設定」(歯車アイコン)→「簡単操作」→「キーボード」と進み、「スクリーンキーボードを使用する」のスイッチをオンにします。
- 「設定」から起動 (Windows 11): 「スタート」→「設定」(歯車アイコン)→「アクセシビリティ」→「キーボード」と進み、「スクリーンキーボード」のスイッチをオンにします。
- ショートカットキー (Ctrl + Windows + O): CtrlキーとWindowsロゴキーとOキーを同時に押すことでも、スクリーンキーボードを起動・終了できます。
NumLockの操作手順
- スクリーンキーボードの表示: 上記の方法でスクリーンキーボードを画面に表示させます。
- 「オプション」キーの確認と設定: スクリーンキーボードの右下あたりに「オプション」(または「Options」)というキーがあります。これをクリックします。
- 「テンキーを有効にする」: 「オプション」ダイアログボックスが表示されたら、その中にある「テンキーを有効にする」というチェックボックスを探し、チェックが入っていない場合はチェックを入れます。その後、「OK」ボタンをクリックします。 (既にテンキーが表示されている場合は、この手順は不要なことがあります。)
- 「NumLock」キー(または「nlk」キー)のクリック: スクリーンキーボード上にテンキー部分が表示され、その中に「NumLock」と表示されたキー(または「nlk」と略されている場合もあります)が見つかるはずです。 この「NumLock」キーをクリックするたびに、NumLockの状態がオンとオフで切り替わります。キーの色が変わったり、押されたような表示になったりすることで、現在の状態が視覚的にわかるようになっています。
この操作により、物理キーボードのNumLockの状態も連動して変更されます。
例えば、ノートパソコンでアルファベットキーが数字入力になってしまっている場合、スクリーンキーボードでNumLockをオフにすることで、通常のアルファベット入力に戻すことができます。
スクリーンキーボードは、物理キーボードのトラブル時だけでなく、NumLockの状態を確実に確認・操作したい場合にも便利なツールです。