LAVIE N13 Slimでゲームを楽しみたいけれど、実際のところどの程度快適に遊べるのか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この薄型軽量ノートパソコンのスペックはゲーム用途に適しているのか、CPUやメモリ、ストレージの性能は十分なのか、またゲームプレイ時の画質や発熱性、ファンの動作音はどうなのか、といった疑問は尽きないことでしょう。
さらに、実際にLAVIE N13 Slimでゲームを試したユーザーの口コミや評価も知りたいところです。
この記事では、LAVIE N13 Slimでゲームをする上でのメリットやデメリットを詳しく解説し、場合によってはゲーミングノートパソコンがおすすめとなるケースについても触れていきます。
購入後に失敗や後悔をしないためにも、LAVIE N13 Slimのゲーム性能について理解を深めていきましょう。
LAVIE N13 Slimでゲームは可能か?
- LAVIE N13 Slimの基本スペック
- LAVIE N13 Slimでゲームはできるのか
- CPU・メモリ・ストレージの性能
- ゲームプレイ時の画質について
- ゲーム中の発熱性はどうなのか
- 本体のファンの動作音と冷却
LAVIE N13 Slimの基本スペック

LAVIE N13 Slimは、NECが提供する薄型軽量が特徴のモバイルノートパソコンです。
主に携帯性とデザイン性を重視するユーザー、例えば大学生やビジネスパーソンに向けて設計されています。
本体の重量は約1kgから1.2kg程度と非常に軽く、厚みも15mm前後とスリムなため、バッグに入れて気軽に持ち運ぶことが可能です。
ディスプレイサイズは13.3インチで、解像度はWUXGA(1920×1200ピクセル)のIPS液晶を採用しているモデルが多く、高精細で視野角の広い表示が期待できます。
キーボードはモデルによってバックライトの有無があり、インターフェースもUSB Type-C、Type-A、HDMI出力などを備え、モバイルノートとしては比較的充実していると言えます。
これらの基本スペックは、日常的な作業や学習用途には十分なものですが、ゲーム用途となると、より詳細な性能の確認が必要になります。
LAVIE N13 Slimでゲームはできるのか

LAVIE N13 Slimでゲームはできるのか、という問いに対しては、「ゲームの種類による」というのが最も適切な回答になります。
このパソコンは、高性能な専用グラフィックカード(dGPU)を搭載したいわゆるゲーミングPCとは異なり、CPUに内蔵されたグラフィックス機能(iGPU)を利用しています。
そのため、ブラウザゲームや、比較的古い2Dベースのカジュアルゲーム、あるいは要求スペックの低いインディーゲームなどであれば、設定を調整することでプレイ可能な場合があります。
例えば、カードゲームやパズルゲーム、一部のレトロゲームなどは問題なく動作することが期待できるでしょう。
しかし、美麗な3Dグラフィックを駆使した最新のAAAタイトルや、高いフレームレートを要求する競技性の高いゲームを快適にプレイするのは難しいと考えた方が賢明です。
これらのゲームは、専用のグラフィックカードの強力な描画性能を前提としているため、LAVIE N13 Slimの持つグラフィック能力では力不足となる場面が多くなります。
CPU・メモリ・ストレージの性能

LAVIE N13 Slimに搭載されるCPUは、モデルによって異なりますが、比較的新しい世代のIntel Core iシリーズやAMD Ryzenシリーズが採用されています。
例えば、AMD Ryzen 7 7735HSプロセッサーを搭載したモデルの場合、8コア16スレッドというマルチコア性能の高さから、一般的な作業はもちろん、ある程度の負荷がかかる作業にも対応できるポテンシャルを持っています。
メモリ容量は、多くのモデルで16GB(LPDDR5Xなど)を搭載しており、これは複数のアプリケーションを同時に実行したり、ブラウザで多くのタブを開いたりする際には快適な動作に寄与します。
ゲームにおいても、メモリ容量は動作の安定性に関わるため、16GBはひとつの目安となるでしょう。
ストレージには、高速なデータ転送が可能なSSD(PCIe接続)が採用されており、容量は256GB、512GB、1TBなどから選択できます。
SSDであることにより、OSやアプリケーションの起動、データの読み書きがHDDと比較して格段に速く、ゲームのロード時間短縮にも貢献します。
これらのCPU、メモリ、ストレージの組み合わせは、一般的なモバイルノートとしては高性能な部類に入りますが、ゲーム性能を左右する最大の要因はグラフィック性能であることを念頭に置く必要があります。
参考:搭載CPUと内蔵グラフィックス
LAVIE N13 Slimのモデルに搭載される代表的なCPUと、それに内蔵されるグラフィックスについて触れておきます。
CPU例 | 内蔵グラフィックス例 | 特徴 |
AMD Ryzen 7 7735HS | AMD Radeon 680M | 比較的高い性能を持つ内蔵グラフィックスで、一部の軽量3Dゲームも設定次第で動作可能 |
Intel Core i7-1355U | Intel Iris Xe Graphics | 省電力性と性能のバランスが良く、一般的な作業や動画視聴、軽いゲームに適する |
このように、CPUに統合されたグラフィックス機能にも性能差があり、これがゲームの動作可否や快適さに影響を与えます。
ゲームプレイ時の画質について

LAVIE N13 Slimのディスプレイは、多くが13.3インチWUXGA(1920×1200ピクセル)解像度のIPS液晶を搭載しています。
IPSパネルは広視野角で色再現性にも優れているため、ゲームのビジュアルを美しく表示する基本的な能力は備えています。
一部モデルではsRGBカバー率100%を謳うものもあり、色の正確さが求められる作業にも対応可能です。
しかし、ゲームの「画質設定」という観点では、ディスプレイの性能よりもグラフィック処理能力が大きく影響します。
前述の通り、LAVIE N13 SlimはCPU内蔵グラフィックスを使用するため、ゲーム内の画質設定を「高」や「最高」にすると、フレームレートが大幅に低下し、快適なプレイが難しくなるでしょう。
そのため、多くのゲームでは、解像度をフルHD(1920×1080)以下に設定したり、テクスチャ品質、影の表現、アンチエイリアシングなどのグラフィックオプションを「低」または「中」に調整する必要が出てきます。
これにより、グラフィックの美麗さはある程度犠牲になりますが、よりスムーズな動作を目指すことになります。
遊ぶゲームの要求スペックと、LAVIE N13 Slimの持つグラフィック性能とのバランスを見極めることが大切です。
ゲーム中の発熱性はどうなのか

薄型軽量のモバイルノートパソコンは、一般的に内部スペースに限りがあり、冷却機構もコンパクトに設計されています。
LAVIE N13 Slimもその例に漏れず、長時間の高負荷作業、特に3DゲームのようなCPUとGPUに継続的に負荷がかかる状況では、本体が熱を持ちやすくなる傾向があります。
レビュー記事などによれば、ベンチマークテスト実行時や負荷の高い作業時には、キーボード上部や底面が温かくなるという報告が見られます。
一般的な作業であれば問題ない範囲の温度上昇でも、ゲームプレイ中は持続的に熱が発生するため、膝の上での使用や、通気孔を塞ぐような環境での使用は避けた方が良いでしょう。
発熱が著しい場合、サーマルスロットリング(過度な温度上昇を防ぐためにCPUなどの性能を自動的に抑制する機能)が発生し、ゲームのパフォーマンスが低下する可能性も考えられます。
長時間のゲームプレイを想定する場合は、PCクーラーを使用したり、室温を適切に管理したりするなどの対策を検討することも一つの手です。
本体のファンの動作音と冷却

LAVIE N13 Slimの冷却は、主に内蔵された小型のファンによって行われます。
通常時や負荷の低い作業中は、ファンの回転数が抑えられ、動作音は比較的静かであるとされています。
レビューによれば、耳を近づけると聞こえる程度で、作業に集中していれば気にならないレベルという評価も見られます。
しかし、ゲームプレイ中のようにCPUや内蔵GPUに高い負荷がかかり続けると、内部の熱を効率的に排出するためにファンの回転数が上昇し、それに伴い動作音も大きくなることが予想されます。
どの程度の音量になるかはプレイするゲームの種類や負荷の度合い、周囲の環境によって異なりますが、静かな環境ではファンの音が気になる可能性は否定できません。
冷却性能自体は、モバイルノートとして一般的なレベルであり、極端に冷却能力が高いわけではありません。
そのため、前述の発熱性の項目でも触れたように、長時間のゲームプレイでは、安定したパフォーマンスを維持するために外部からの冷却補助や適切な使用環境が求められる場合があります。
LAVIE N13 Slimのゲーム体験と注意点
- LAVIE N13 Slimのゲーム口コミ評価
- ゲーム用途でのメリットを解説
- ゲーム用途でのデメリットも確認
- 本格的ならゲーミングノートパソコンがおすすめ
- LAVIE N13 Slim ゲームのまとめ
LAVIE N13 Slimのゲーム口コミ評価

LAVIE N13 Slimでゲームをプレイすることに関する口コミや評価を調べてみると、様々な意見が見受けられます。
まず肯定的な意見としては、ブラウザゲームや2Dの軽いゲーム、modを入れていないMinecraft(マインクラフト)程度であれば問題なく動作するという声があります。
また、10年ほど前のレトロゲームであれば大丈夫だろうという見解も示されています。
これは、LAVIE N13 Slimがモバイルノートでありながら、一定の処理性能を持っていることを反映していると考えられます。
一方で、否定的な意見や注意を促す声も少なくありません。
特に、最近の3Dグラフィックを多用するゲームや、高い処理能力を要求するゲームについては、「まともにプレイできない」「本格的なゲームはできないと思った方がいい」といった厳しい評価が目立ちます。
これは、LAVIE N13 Slimがゲーム専用機ではなく、内蔵グラフィックスで動作していることに起因します。
また、「原神」や「鳴潮」といった人気ゲームの動作可否に関する質問も見られ、これに対しては「低画質なら動く性能はあるが、高画質で快適に遊びたいならグラボ搭載のゲーミングノートPCが必要」という回答が寄せられています。
これらの口コミ評価を総合すると、LAVIE N13 Slimはあくまでモバイルノートであり、ゲーム性能には限界があるという認識を持つことが重要です。
軽い息抜き程度にカジュアルなゲームを楽しむのであれば選択肢に入りますが、本格的なゲーミング体験を期待するのは難しいと言えるでしょう。
ゲーム用途でのメリットを解説

LAVIE N13 Slimをゲーム用途で使用する際のメリットは、限定的ではありますが、いくつか挙げることができます。
第一に、その最大の特長である薄型軽量設計による携帯性の高さです。
約1kg強という軽さで持ち運びが容易なため、外出先や移動中に、ちょっとした空き時間を利用してブラウザゲームやシンプルなパズルゲームなどを楽しむことができます。
通学中の学生や、出張が多いビジネスパーソンにとっては、メインの作業用PCとして持ち歩きつつ、息抜きとして軽いゲームもプレイできるという点は魅力に感じるかもしれません。
第二に、普段使いのPCとして十分な性能を持っている点です。
レポート作成や資料作成、オンライン授業や会議といった日常的なタスクをこなしつつ、気分転換に負荷の低いゲームをプレイするという使い方が可能です。
ゲーム専用機を別途購入するまでもないけれど、少しはゲームも楽しみたい、というニーズにはある程度応えられます。
第三に、モデルによってはデザイン性が高く、スタイリッシュな外観を持っていることも挙げられます。
所有する満足感を得ながら、多目的に活用できる一台と言えるかもしれません。
ただし、これらのメリットは、あくまで「負荷の低いゲームを、限られた条件下で楽しむ」という前提において成り立つものであることを理解しておく必要があります。
ゲーム用途でのデメリットも確認

LAVIE N13 Slimをゲーム用途で使用する際には、いくつかの明確なデメリットが存在します。
これらを理解しておくことは、購入後のミスマッチを防ぐために不可欠です。
最も大きなデメリットは、やはりグラフィック性能の限界です。
CPU内蔵グラフィックス(iGPU)では、専用のグラフィックカード(dGPU)を搭載したゲーミングPCと比較して、描画能力が大幅に劣ります。
これにより、多くの3Dゲームでは画質を大幅に下げる必要があったり、それでもフレームレートが安定せず快適なプレイが望めなかったりするケースが頻発します。
次に、冷却性能の制約です。
薄型軽量ボディを実現するために、冷却システムはコンパクトにまとめられており、長時間の高負荷状態、つまりゲームプレイが続くと、内部に熱がこもりやすくなります。
これにより、パフォーマンスの低下(サーマルスロットリング)を引き起こしたり、本体が非常に熱くなったりする可能性があります。
また、拡張性の限界もデメリットの一つとして挙げられます。
メモリがオンボードで増設不可のモデルが多いことや、ストレージ交換の難易度が高いことなど、将来的にゲームの要求スペックが上がった際に対応しにくい構造です。
さらに、ディスプレイのリフレッシュレートも一般的な60Hzであるため、高リフレッシュレートを要求する競技性の高いゲームには向きません。
キーボードも、ゲームプレイに特化した設計ではないため、耐久性や操作性でゲーミングキーボードに劣る場合があります。
これらのデメリットを総合的に考えると、LAVIE N13 Slimは本格的なゲーム用途には適していないと判断できます。
本格的ならゲーミングノートパソコンがおすすめ

もしあなたが、様々な種類のゲームを快適な画質とフレームレートで楽しみたい、あるいは競技性の高いeスポーツタイトルで実力を発揮したいと考えているのであれば、LAVIE N13 Slimではなく、専用のゲーミングノートパソコンを選択することを強くおすすめします。
ゲーミングノートパソコンは、その名の通りゲームプレイに特化した設計がなされています。
最大の特長は、高性能な専用グラフィックカード(NVIDIA GeForce RTXシリーズやAMD Radeon RXシリーズなど)を搭載している点です。
これにより、CPU内蔵グラフィックスとは比較にならないほどの高い描画性能を発揮し、最新の3Dゲームも高画質設定でスムーズに動作させることが可能です。
また、冷却システムも強化されており、高負荷時でもCPUやGPUの温度を適切に保ち、安定したパフォーマンスを長時間持続できるように工夫されています。
高リフレッシュレート(120Hz、144Hz、それ以上)のディスプレイを搭載したモデルも多く、これにより、より滑らかで視認性の高い映像でゲームをプレイできます。
キーボードについても、複数キー同時押し対応(Nキーロールオーバー)、キーごとのバックライトカスタマイズ、耐久性の高いキースイッチなど、ゲームプレイを快適にする機能が盛り込まれています。
確かに、ゲーミングノートパソコンはLAVIE N13 Slimのようなモバイルノートと比較して、一般的に大きく、重く、価格も高くなる傾向があります。
しかし、その投資に見合うだけの快適なゲーミング体験を提供してくれるでしょう。
本格的にゲームを楽しみたいのであれば、用途に合った専用の製品を選ぶことが、結果的に満足度の高い選択となります。
参考:LAVIE N13 Slimとエントリーゲーミングノートの比較
特徴 | LAVIE N13 Slim (例) | エントリーゲーミングノート (例) |
主な用途 | モバイル作業、普段使い | ゲーム、高負荷作業 |
グラフィックス | CPU内蔵 (Radeon 680Mなど) | 専用GPU (GeForce RTX 3050など) |
ディスプレイ | 13.3型 WUXGA 60Hz | 15.6型 FHD 120Hz以上が多い |
冷却性能 | モバイルノート相応 | 強化された冷却システム |
重量 | 約1.0~1.2kg | 約2.0kg~ |
価格帯 | 10万円台後半~ | 10万円台前半~ (性能により大きく変動) |
この表はあくまで一例ですが、それぞれの特性の違いが分かるかと思います。