ある日突然、いつも使っているAcerのモニターが映らない状況に陥り、大変お困りではありませんか。
電源ランプが青く点滅したり、オレンジ色に光ったままで、パソコンの電源は入るがモニターに映らないと、大切な作業もできず焦ってしまいますよね。
HDMIの接続方法を見直しても改善せず、モニターが一瞬ついて消えるといった不可解な症状や、PS5が映らないといった特定の問題に直面することもあるでしょう。
さらに、そもそも電源ボタンがどこにあるのか、正しい電源の入れ方が分からない、PCがモニターを認識しないのはなぜなのか、HDMI接続しても映らないのはなぜか、そしてAcerのモニターを再起動するにはどうすればいいのか、次々と疑問が浮かんでくるかもしれません。
この記事では、そうした電源ランプの点滅から接続のトラブルまで、考えられる様々な原因と具体的な解決策を、初心者の方にも分かりやすく網羅的に解説していきます。
Acerのモニターが映らない?まず確認すべき基本
- Acerのモニターを再起動するにはどうすればいい
- モニターの電源ボタンはどこにある?
- 正しいモニターの電源の入れ方とは
- HDMIの正しい接続方法を確認しよう
- HDMI接続しても映らないのはなぜ?
- モニターが一瞬ついて消える症状の解決策
Acerのモニターを再起動するにはどうすればいい

モニターの表示に何らかの不具合が生じた際、まず最初に試していただきたいのが「放電」による完全な再起動です。
これは、分解などの専門的な作業を必要とせず、誰でも安全に行える最も手軽で効果的な対処法の一つとなります。
モニター内部の制御回路に溜まった不要な電気を完全に放出することで、システムを初期状態に近い形にリフレッシュさせることを目的としています。
なぜなら、パソコンやモニターなどの電子機器は、長時間連続して使用することで内部のコンデンサといった電子部品に電気が帯留し、それが原因で制御プログラムが誤作動を起こしたり、一時的な動作不良を引き起こしたりすることがあるからです。
特に「電源ボタンを押しても反応がない」「メーカーロゴが一瞬表示されてすぐ消える」といった症状の場合、この放電作業を行うだけで、あっさりと問題が改善するケースが数多く報告されています。
手順は非常にシンプルで、工具なども一切不要です。
高額な修理を依頼する前に、ぜひ一度お試しください。
モニターの簡易放電手順(Acer公式推奨)
- 安全のため、まずパソコンの電源をシャットダウンします。
- モニター本体に接続されている電源ケーブルを壁のコンセントから抜きます。
- 次に、ディスプレイケーブル(HDMI、DisplayPortなど)やUSB機器、音声ケーブルなど、電源ケーブル以外に接続されている全てのケーブル類をモニター本体から完全に取り外します。
- 全てのケーブルが抜かれている状態で、モニターの電源ボタンを5秒ほどしっかりと長押しします。これを5回程度繰り返すことで、内部回路に残留した電気が効率的に放出されます。
- そのままの状態で、約1分から5分ほど放置してください。
- 時間が経過したら、まずは電源ケーブルのみをモニターに接続し、延長コードや電源タップは使わず、壁のコンセントへ直接接続します。
- モニターの電源を入れ、Acerのロゴが正常に表示されるか、電源ランプが正常に点灯するかを確認します。
この手順はAcerの公式サイトでも案内されている基本的なトラブルシューティングです。(参照:Acer公式サイト サポート情報)
この手順でロゴが正常に表示された場合は、一時的なシステムの不具合だった可能性が非常に高いと考えられます。
その後、一度モニターの電源を切り、改めてパソコンなどの機器を接続して、正常に画面が映るかを確認してみましょう。
モニターの電源ボタンはどこにある?

毎日使っているようで意外と見落としがちなのが、モニター本体の電源ボタンの正確な場所です。
普段はパソコンとの連動やスリープモードで自動的にON/OFFされるため、本体のボタンを直接操作する機会は少ないかもしれません。
しかし、トラブルシューティングの際にはこのボタンの操作が必須となるため、いざという時に「どこにあるか分からない」と慌ててしまう方も少なくありません。
Acerのモニターの場合、デザインやシリーズによって電源ボタンの位置は様々ですが、主に以下のいずれかの場所に配置されていることが大半です。
- モニター正面ベゼル(枠)の右下: 最も一般的なタイプで、電源マーク(丸に縦線のアイコン)が印刷されていたり、LEDランプが内蔵されていたりします。物理的に押し込むボタンや、触れるだけのタッチセンサー式があります。
- モニターの底面(右下あたり): デザイン性を重視したモデルに多く、下から覗き込まないと見えない位置にボタンが配置されています。手探りで探す際には、突起を探してみると良いでしょう。
- モニターの背面(右側または左側): 近年のゲーミングモニターなどに多く見られるタイプで、スティック状のボタン(OSDジョイスティック)が一つだけ配置されています。このスティックを上下左右に倒して設定メニューを操作し、真下に押し込むことで電源のON/OFFを行うモデルが主流です。
最終手段は公式のユーザーズマニュアル
上記を探してもどうしても見つからない場合は、お使いのモニターの背面やスタンドに貼られているシールで正確な型番(モデル名)を確認し、「(型番) マニュアル」などのキーワードで検索してみてください。
Acerの公式サイトからPDF形式のユーザーズマニュアル(取扱説明書)をダウンロードすれば、図解付きでボタンの位置や操作方法が確実に分かります。
無理に探して本体を傷つけたり、設定ボタンを誤って押したりしないよう注意しましょう。
正しいモニターの電源の入れ方とは

モニターが正常に映らない原因として、パソコンとモニターの電源を入れる順番が密接に関係している場合があります。
これは一般的に「接続同期」や「ハンドシェイク」の問題と呼ばれ、映像を出力する側の機器(パソコン)と、表示する側の機器(モニター)が、お互いを正しく認識するための情報交換のタイミングがずれることで発生します。
通常、現在のパソコンやモニターはどちらを先に起動しても自動で信号を検知し、正しく表示されるように設計されています。
しかし、ドライバーのバージョンやOSの状態、あるいは機器同士の相性によっては、この自動認識がうまくいかず、結果として画面が真っ暗なままという事態に陥ることがあります。
もし画面が映らない場合は、一度すべての機器の電源を完全に落とした後、以下の両方のパターンを焦らずに試してみてください。
電源を入れる順番の確認手順
パターン1:モニターを先に起動する
① モニターの電源ケーブルを接続し、電源ボタンを押して起動させます。
② Acerのロゴが表示されたり、「No Signal」というメッセージが表示されたりするのを確認します。
③ その後、パソコン本体の電源を入れます。
パターン2:パソコンを先に起動する
① パソコン本体の電源を入れ、WindowsなどのOSが起動を始めるのを待ちます。
② パソコンの起動音が聞こえたり、アクセスランプが点滅したりするのを確認します。
③ その後、モニターの電源ボタンを押して起動させます。
どちらかの手順で正常に表示された場合は、お使いの環境では特定の起動順序が推奨されると考えられます。
次回以降、トラブルを避けるために、正常に映った方の順番で起動するように心がけると良いでしょう。
これは根本的な故障ではないため、この方法で安定して映るのであれば特に心配する必要はありません。
HDMIの正しい接続方法を確認しよう

「画面が映らない」というトラブルにおいて、最も頻度が高く、かつ最も簡単に見直せる原因がケーブルの接続不良です。
自分ではしっかりと接続したつもりでも、ケーブルの重みや何かの拍子に、端子がわずかに緩んで接触不良を起こしていることは珍しくありません。
映像信号は非常にデリケートなため、ほんのわずかなズレでも完全に途絶えてしまいます。
専門的な原因を疑う前に、まずは基本に立ち返り、以下の点を入念に確認し直してみてください。
ケーブルの確実な再接続
面倒に思えるかもしれませんが、一度、モニター側とパソコン側の両方からHDMIケーブルを完全に引き抜いてください。
そして、端子の向きを改めて確認し、「カチッ」と小さな手応えがあるか、これ以上入らないところまで、まっすぐと奥までしっかりと挿し込み直してください。
特にモニターの裏側は壁際にあったり、手探りでの作業になったりするため、自分でも気づかないうちに接続が甘くなっていることが多い要注意ポイントです。
デスクトップPCの接続ポート確認
自作PCやBTOパソコンなど、高性能なグラフィックボード(ビデオカード)を増設しているデスクトップパソコンをお使いの場合、特に注意が必要です。
このようなパソコンには、映像出力端子(HDMIポートなど)が2箇所に存在することがあります。
- マザーボード側の端子:PCケースの背面上部、USBポートなどが集中しているパネルにある端子。
- グラフィックボード側の端子:PCケースの背面下部、横長の拡張スロット部分にある端子。
グラフィックボードが搭載されている場合、原則としてグラフィックボード側の端子にモニターを接続する必要があります。
誤ってマザーボード側の端子に接続してしまうと、パソコンは正常に起動していても映像は一切出力されませんので、必ず確認してください。
これは本当によくある「うっかりミス」の一つなんです! パソコンの裏側を見て、もしHDMIポートが複数箇所にあったら、まずは下の方にある独立したカードに付いているポートを試してみてくださいね!
HDMI接続しても映らないのはなぜ?

ケーブルをしっかりと挿し直し、接続するポートも間違いないことを確認したにもかかわらず画面が映らない場合、ケーブル自体や周辺機器、あるいはパソコンやモニター側の設定に一歩踏み込んだ原因がある可能性が考えられます。
考えられる原因は多岐にわたりますが、一つずつ切り分けていきましょう。
考えられる原因とチェックリスト
- HDMIケーブルの内部断線: ケーブルは見た目に問題がなくても、長年の使用による経年劣化や、デスクの角などで強く折り曲げることで内部の細い導線が断線している可能性があります。特に安価なケーブルや細いケーブルは断線しやすいため注意が必要です。可能であれば、ゲーム機に付属していたものなど、正常に動作することが分かっている別のHDMIケーブルに交換して映るか試してみましょう。
- 映像端子(ポート)の物理的な汚れや破損: モニターやパソコン側のHDMIポート内部にホコリが溜まっていると、それが絶縁体となって接触不良の原因になります。機器の電源を完全に切り、エアダスターなどでホコリを吹き飛ばしてみてください。また、稀にポート内部のピンが曲がっていることもあります。
- 変換アダプタや切替器(セレクター)の不具合: HDMIを別の端子(DisplayPortやUSB Type-Cなど)に変換するアダプタや、複数の機器をボタン一つで切り替えるセレクターは、トラブルの原因となりやすい機器です。これらの機器は内部で信号を変換・中継するため、相性問題や電力不足、あるいは機器自体の故障が発生することがあります。トラブルシューティングの基本として、まずはこれらの周辺機器をすべて取り外し、パソコンとモニターをHDMIケーブル1本で直接接続して動作を確認することが重要です。
- モニター側の入力切替設定ミス: 多くのモニターには、HDMI端子が2つ以上(HDMI1, HDMI2)あったり、DisplayPortなど他の入力端子が備わっています。モニター側の設定メニューで、現在パソコンを接続している端子とは別の入力ソースが選択されていると、「No Signal(信号なし)」や「入力信号がありません」といったメッセージが表示されます。モニター本体のボタンを操作してOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)メニューを開き、入力を正しく切り替えてみてください。
これらの基本的な確認を行っても改善しない場合は、パソコン側のソフトウェア的な問題や、より深刻なハードウェアの故障へと原因調査を進めていくことになります。
モニターが一瞬ついて消える症状の解決策

電源を入れると、一瞬だけメーカーのロゴやデスクトップ画面が表示されるものの、すぐに「プツッ」と画面が真っ暗になってしまうという症状。
これは、モニターが完全に故障しているわけではなく、内部の特定の部品が正常に動作しなくなっていることを示す典型的なサインです。
この症状で最も疑われる原因は、液晶パネルを照らすための「バックライト」またはその制御回路の故障です。
液晶モニターは、液晶自体が発光しているわけではなく、画面の裏側にあるバックライト(近年では主にLED)が光源となって光り、その光を液晶シャッターで制御することで映像を映し出しています。
このバックライトが寿命や故障で安定して点灯しなくなると、起動時に一瞬だけ点灯し、安全回路が働いてすぐに消灯してしまう、という現象が発生するのです。
この原因を切り分ける簡単な方法があります。部屋をできるだけ暗くして、モニターの電源が入っている状態で、画面に懐中電灯などの強い光を斜めから当ててみてください。
もし、その光の反射でうっすらとデスクトップのアイコンや壁紙が見えるようであれば、映像信号自体はモニターに届いており、バックライト関連の故障である可能性が極めて高いと判断できます。
専門的な修理が必要となるケース
バックライトの交換や、バックライトに電力を供給する電源基板(インバーター基板)上のコンデンサの交換などは、モニターを分解する必要があり、感電のリスクも伴うため、専門的な知識と道具がなければ非常に危険です。
この症状が見られる場合は、無理にご自身で分解しようとせず、購入した販売店やメーカーのサポートセンター、あるいはパソコン修理を専門とする業者に相談することを強くおすすめします。
症状別!Acerのモニターが映らない原因と対処法
- 電源ランプがオレンジ色の場合の対処法
- 電源ランプが青く点滅するときの原因
- パソコンの電源は入るがモニターに映らない
- PS5が映らないときのチェックポイント
- Acerのモニターが映らない問題の解決策まとめ
電源ランプがオレンジ色の場合の対処法

モニターの電源ランプがオレンジ色(または一部のモデルでは黄色)に点灯している状態は、多くの場合、モニター本体の故障を意味するものではありません。
これは一般的に「スリープモード」や「スタンバイモード(待機状態)」を示しており、「モニターの電源は正常に入っているものの、接続されているパソコンなどの機器から映像信号が送られてきていない」という状態を表す正常なサインです。
つまり、確認すべきはモニター本体ではなく、信号を送る側であるパソコンや、その間を繋ぐケーブルということになります。
以下の対処法を順に試してみてください。
オレンジランプ点灯時のチェックリスト
- パソコンのスリープを解除する: 最も単純な原因として、パソコンがスリープ状態になっているだけかもしれません。マウスを大きく動かしたり、キーボードのShiftキーやEnterキーなどを押したりして、パソコンがスリープから復帰するか確認します。ノートパソコンの場合は、一度ディスプレイを閉じてから再度開いてみるのも有効です。
- パソコンを強制的に再起動する: パソコンがスリープから正常に復帰できず、内部的にフリーズしてしまっている可能性もあります。マウスやキーボード操作に反応がない場合は、パソコン本体の電源ボタンを長押しして強制的に電源を切り、再度電源を入れ直してみてください。
- 映像ケーブルを挿し直す: 前述の通り、HDMIやDisplayPortなどの映像ケーブルが抜けていたり、接触不良を起こしていたりしないか、PC側とモニター側の両方で、一度抜いてから再度しっかりと接続し直してください。
- パソコン側の出力設定を確認する: ノートパソコンに外部モニターを接続している場合、Windowsの設定で出力モードが「PC画面のみ」になっている可能性があります。キーボードの「Windowsキー + P」を同時に押し、表示されるメニューから「複製」または「拡張」を選択してみてください。
これらの基本的な対処法で改善しない場合は、パソコン側でグラフィックドライバーの問題が発生していたり、より深刻なハードウェアトラブルによって映像信号の出力自体が停止している可能性も考えられます。
電源ランプが青く点滅するときの原因

電源ランプが青色(または一部モデルでは白色)で、点灯ではなく点滅を繰り返している場合、これもまた正常な状態ではありません。
この点滅は、モデルや状況によって示す意味合いが異なることがありますが、多くは「正常に起動しようと試みているが、何らかの問題が発生してうまくいかない」という状態や、「対応できない信号を受信している」ことを示唆しています。
考えられる主な原因は、パソコンとモニター間での接続同期(ハンドシェイク)が正しく確立できていないことです。
例えば、パソコン側が出力している解像度やリフレッシュレートが、モニターの対応範囲を超えている場合にこの症状が発生することがあります。
「一瞬だけデスクトップ画面が映るけど、すぐに画面が消えて青い点滅に変わってしまう…」というケースもよく聞きます。
これは、一瞬は同期できたものの、信号が不安定なために接続が維持できない状態かもしれません。
まずは焦らず、一度すべての電源を切り、この記事で紹介している「電源を入れる順番の変更」や「ケーブルの挿し直し」といった基本に立ち返ってみるのが、解決への一番の近道です。
また、まれにモニター内部の制御プログラムであるファームウェアに一時的な不具合が生じていることも考えられます。
この場合も、物理的な故障ではないため、電源ケーブルを抜いてしばらく放置する「放電作業」を行うことで、プログラムがリセットされて正常な状態に復帰する可能性があります。
ランプの状態 | 主な意味 | ユーザーが試すべき対処法 |
---|---|---|
青 点灯 | 正常(映像信号を正しく受信中) | この状態で映らない場合、バックライト故障などを疑う |
青 点滅 | 接続同期の失敗、対応外の信号、起動エラーの可能性 | 電源の入れ直し、放電、ケーブル再接続、PC側の解像度設定変更 |
オレンジ 点灯 | 省電力スリープモード(映像信号なし) | PCのスリープ解除、PCの再起動、ケーブル再接続 |
消灯 | 電源OFF、または電源ケーブル抜け | モニターの電源ボタンを押す、電源ケーブルの接続確認 |
パソコンの電源は入るがモニターに映らない

パソコン本体の電源ボタンを押すと、CPUファンやケースファンの回転音が聞こえたり、マザーボードのLEDが光ったり、ハードディスクのアクセスランプが点滅したりと、明らかにパソコン自体は起動しようとしている様子なのに、モニターだけが「信号なし」や真っ暗なまま無反応というケースは、非常に判断が難しいトラブルです。
この場合、原因の切り分けが何よりも重要になります。
問題の根源は映像を表示する側の「モニター」にあるのか、それとも映像信号を出力する側の「パソコン」にあるのかを正確に特定しなければなりません。
そのための最も効果的で確実な切り分け方法が、別のディスプレイ(または別のPC)に接続してみることです。
原因を切り分けるための相互テスト
もしご自宅にノートパソコンや家庭用の液晶テレビなど、他にHDMI入力ができるディスプレイがあれば、それを利用して原因を特定できます。
- テスト1:問題のPC → 別のディスプレイに接続
- 正常に映る場合: 原因はAcerモニター本体、またはモニターとパソコンを繋いでいる映像ケーブルにある可能性が極めて高いです。ケーブルを交換してもダメなら、モニターの故障を疑います。
- やはり映らない場合: 原因はパソコン本体(グラフィックボード、マザーボード、メモリ、電源ユニットなど)にある可能性が濃厚です。
- 正常に映る場合: 原因はAcerモニター本体、またはモニターとパソコンを繋いでいる映像ケーブルにある可能性が極めて高いです。ケーブルを交換してもダメなら、モニターの故障を疑います。
- テスト2:別のPC → 問題のAcerモニターに接続
- 正常に映る場合: Acerモニター自体は正常に動作していることが確認できます。原因はやはり元のパソコン本体にあると断定できます。
- やはり映らない場合: 別のPCでも映らないのであれば、原因はAcerモニター本体または映像ケーブルにあると断定できます。
- 正常に映る場合: Acerモニター自体は正常に動作していることが確認できます。原因はやはり元のパソコン本体にあると断定できます。
この切り分けによって、修理や交換を検討すべき対象が明確になります。
もしパソコン本体に原因があると特定された場合は、メモリの挿し直しやCMOSクリア、グラフィックボードのドライバ更新(セーフモードで起動できれば)などで改善することもありますが、より専門的な対応が必要になることもあります。
PS5が映らないときのチェックポイント

パソコンの画面は問題なく映るのに、PlayStation 5(PS5)を接続したときだけ画面が真っ暗なまま映らない、という特定の状況に陥ることがあります。
これは、PS5が持つ高度な映像出力機能や著作権保護機能が、お使いのAcerモニターと何らかの理由でうまく連携できていないことが原因となっているケースが大半です。
もしPS5がAcerモニターに映らない場合は、以下の設定項目を確認・変更してみてください。
最優先チェック項目:HDCP設定を無効にする
HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)は、HDMIなどのデジタル端子でやり取りされる映像や音声コンテンツが不正にコピーされるのを防ぐための著作権保護技術です。
PS5から送られるゲームや映像配信サービスのデータはこの技術で暗号化されています。
しかし、モニター側がこのHDCPのバージョンに完全に対応していなかったり、何らかの理由で認証(ハンドシェイク)に失敗したりすると、安全のために画面が真っ暗になってしまいます。
この問題を回避するため、一度、正常に映る別のテレビなどでPS5を起動し、以下の手順でHDCP設定を一時的に無効にしてみてください。
- PS5のホーム画面から右上の歯車アイコン [設定] を選択します。
- メニューから [システム] を選択します。
- [HDMI] の項目を選択し、[HDCPを有効にする] のトグルスイッチをオフ(灰色)にします。
HDCP無効化のデメリット
このHDCP設定を無効にすると、ゲームプレイ自体は可能になりますが、著作権保護が必須となるアプリケーション、例えばNetflixやPrime Video、YouTubeの有料コンテンツといった映像配信サービスが一切利用できなくなります。
ゲームをプレイする時だけ無効にし、映像コンテンツを視聴する際には再度有効にする必要がある点に注意してください。(出典:PlayStation®公式サイト サポート)
その他のチェック項目:解像度や120Hz出力設定の見直し
PS5は4K解像度や120Hzといった高いリフレッシュレートでの出力に対応していますが、お使いのAcerモニターがこれらのスペックに対応していない場合、正しく表示できないことがあります。
この場合は、PS5を「セーフモード」で起動し、映像出力の設定を強制的に低いものに変更することで解決する可能性があります。
- PS5の電源を完全に切ります。
- 本体の電源ボタンを長押しします。1回目の「ピッ」という音の後、そのまま押し続けると約7秒後にもう一度「ピッ」と鳴りますので、その時点で指を離します。
- コントローラーをUSBケーブルで接続し、PSボタンを押すとセーフモードメニューが表示されます。
- メニューから「映像出力を変更」を選択し、「解像度を変更」を選んで、まずは「1080p」などに設定して再起動してみてください。
これで画面が映るようになれば、原因は解像度やリフレッシュレートのミスマッチであったと特定できます。